綾鷹』ブランドは、まだまだ進化する


──実際に『綾鷹』の開発協力に携わることになり、どのようなところに気を配られたのでしょうか。

上林 まず、急須でいれたような旨みのあるお茶にしたい、ハイクオリティなお茶にしたいということはありました。だから「急須でいれたようなお茶とはいったい何なのか?」というところから意識を摺り寄せていきました。その上で、日本コカ・コーラさんから「どうでしょう?」と提示いただいたものに対して「これはいいです」「これはだめです」「この前よりも(理想に)近づきましたね」というやりとりを何回もさせていただきました。


Coca-Cola Journey Special“Japanese Tea”
「上林春松本店」代表が語る
『綾鷹』誕生秘話



──苦労したところはどのようなところでしょうか?

上林 苦労というより、今となっては笑い話ですが、『綾鷹』は極秘プロジェクトでしたから、社内の誰にもプロジェクトの存在について話さなかったのはもちろん、打ち合わせをする時も、誰にも行き先を告げずに出かけていました。だから、出かける度に「代表、何か隠し事をしているのではないか?」と怪しまれたこともありまして(笑)。

──発売されたあとも打ち合わせは続いているのでしょうか。

上林 もちろんです。製品の開発協力だけでなく、急須でいれた緑茶の味わいを『綾鷹』で実現するため、茶師としてどのように開発に協力させていただいているかを紹介するなど、『綾鷹』の急須でいれた味わいを多くの方に楽しんでいただくためのお手伝いをさせていただいております。

──発売された当初に比べて『綾鷹』というブランドに対しての思いは変わりましたか。

上林 世間にブランドが認知されて「感慨深い」という感覚は、まだないですね。そのような感覚は、おそらく『綾鷹』プロジェクトが落ち着いたときに生じるのではないかと思います。一つ言えるのは、このプロジェクトに関わることで私たち自身が変化したという部分はあります。『綾鷹』が存在しなかったら出会わなかったろうと思うような人たちと接するようになり、そのような人々から得るものは大きかったと思います。

 沢山の人が、時間と手間をかけて一つのブランドをつくっていく。そこから得た知識や経験は、私たちの大きな財産です。このように知識や経験を積み重ねていきながら、新しい時代の流れに対応するということは、これからも続いていくのだと思います。

──時代の流れに対応して変わっていくという柔軟さが、今も昔も上林春松本店の変わらぬ軸にあるわけですね。

上林 そうですね。繰り返しになりますが、茶師としての伝統を重んじながらも時代の変化に対して恐れをなさずに向かっていくことこそが、私たちの軸であり、変わらない姿勢なのではないかと思います。


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綾鷹』ブランドサイトはこちら。 
    
http://ayataka.jp/


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