大学生の社会科見学
「コカ・コーラ社の“最先端”リサーチの現場に触れてみた」

 DIGの最後の段階、Go to market。市場への打ち出し方の検討です。
 ここまで述べてきたような過程を経て、アイデアの数々がパッケージデザインに活かされていきます。結果、あのトレードマークである太陽の形をした輪っかのグラフィックが誕生し、そして、中味が見えるスケ感のあるパッケージが誕生するのです。
 テレビコマーシャルでは、ラテンのファームボディー、引き締まった健康的な身体、茶葉には食物繊維が豊富で肉料理にもぴったりの飲み物というイメージをしっかり表現しました。
 
「製品が開発されるまで、これほど長い道のりがあったなんて驚きです! 実際に市場に導入してみていかがでした?」(草野)
 「発売2ヵ月で、累計4000万本が販売できました。これは想定の1.5倍を超える数字で、コンビニの無糖茶販売数ランキングのトップ5に入ることができました」(吉村)
 「これほど個性的で新しさを感じさせる飲み物は見たことがありませんでした。今では私も周りの友人もよく飲む定番製品になりつつありますよ」(草野)
 
 以上、「太陽のマテ茶」が市場に出るまでのプロセスを「DIG」にあてはめてみました。
 じっくり開発して、市場でヒットしたわけだから万々歳! めでたし、めでたし!
 というところですが、吉村さんによると、「太陽のマテ茶」のインサイトを見つける旅はまだまだ続くそうです。

 具体的に言うと、「太陽のマテ茶」の新奇性とインパクトを人々に伝えることに関しては成功したので、これからは、今まで「太陽のマテ茶」を飲んだことがなかった人たちにも、より多く飲んでもらうことが必要だというのです。そのためにも、おにぎりを食べるときは緑茶、サンドウィッチを食べるときは紅茶、というイメージがあるように、お肉を食べる時に飲むお茶=太陽のマテ茶というイメージをつくりあげ、きちんと伝えることが課題になるのだそう。
 もちろん「太陽のマテ茶」ばかりではありません。実は私たちが気づいていないところで、他の製品もパッケージデザインや広告イメージのマイナーチェンジを繰り返しています。
 今後スーパーマーケットで、コンビニエンスストアで、コカ・コーラ社の製品を見るたびに、バニッサさんや吉村さんたちのような方たちが議論と検討を重ね、製品の骨格をつくり上げていった「DIG」のプロセスを思い出すことでしょう。そして、新しくてワクワクする製品をつくり続けてくれるコカ・コーラ社に、そっと感謝することでしょう。
(おしまい)
http://www.matetea.jp/