マット・ファーリー(28)と妻のクリスティー(27)

コカ・コーラ社は、ラベルに個人の名前が印字された「コカ・コーラ」の“ネームボトル”を世界各地で販売しています。米国ではこれまでに1,000以上のバリエーションのネームボトルが販売されており、ラベルに印字される名前の数は年々増え続けています。

先日、『Coca-Cola Journey』編集部(米国版)に「ネームボトルのおかげで一組の夫婦が誕生した」という、夢のようなニュースが入ってきました。興味津々の私たちはさっそく、二人に電話でインタビューを敢行。以下にご紹介するのは、ネームボトルに導かれた一組の男女が結婚に至るまでの、運命的なストーリーです。

文=ブルック・メッツ

 

■オクテな二人を後押しした「コカ・コーラ」

今から3年前の暑い8月の日、クリスティー・ポルタは客でごった返すレストランの列に並び、ランチの注文をしようとしていました。彼女は当時、米国南部のルイジアナ州バトンルージュからニューヨークに引っ越してきたばかり。大都市のせわしないペースにまだ慣れておらず、レストランでの注文の仕方もよく分からずに戸惑っていたのです。

その様子を見て、助けが必要だと気付いたのが、彼女のすぐ後ろに並んでいたマット・ファーリーでした。マットは当時の様子を、次のように振り返ります。「彼女は、人混みの中でひときわ目立っていました。黄色いワンピースを着ていて、まるで輝いているように見えたんです。彼女ともっと話してみたい気持ちはありましたが、僕は気軽にそういうことができるタイプではありません。だから、『他人のために善い行いをしたな』と思うことで、満足しようとしていたんです」。

クリスティーの注文を助け、自分のランチを受け取った後で、マットはレストランの中に空いているテーブルがないことに気づきました。空席を探して店内を見回すと、ただ一つ見つかったのが、クリスティーが座ったテーブルのちょうど向かいの席でした。

マットは相席しても良いか確認してからその席に座り、二人は雑談を始めました。しばらくして会話が途切れたとき、クリスティーは何気なく手にしていた「コカ・コーラ」のボトルに目をやると、“あるもの”に気がつきます。驚いた彼女は、すぐさまボトルの向きを変えてマットにラベルを見せました。そこには、つい今しがた出会ったばかりの、目の前の男性の名前が記されていたのです。「Share a Coke with Matt」(マット『コカ・コーラ』をシェアしよう)と。

「お互いに好意を抱き始めたことは感じていましたが、そのボトルが、彼女をデートに誘うための最後の一押しとなりました」とマットは言います。二人が最初の“正式な”デートを楽しんだのは、それからわずか数日後のことでした。

「彼と話しているうちに、好きなことや関心があることの共通項がとても多いことが判明したんです。だから、ごく自然に会話が弾みました」(クリスティー)

ネームボトルが“運命の相手”を教えてくれた!? 恋のキューピッドになった「コカ・コーラ」の物語

クリスティーマットの縁を繋いだ
運命の「コカ・コーラ」ボトル

 

■偶然の出会いから結婚へ

それから数ヵ月の間に、二人は何度もデートを重ね、クリスティーの両親に挨拶するためにルイジアナにも行きました。マットは次第に、クリスティーこそ自分が一生を共にしたい相手だと確信するに至ります。

「彼女は他の誰とも違う存在だということが分かっていました。僕はどちらかというと現実主義者で、衝動的に物事を決めることは好みません。価値観や共通の信念について語り合う中で、自分にとって最高の相手だと思わせる資質を、彼女の中に見つけたんです」(マット)

その資質とは? 「彼女の“共感力”ですね。自分自身に直接関係ないような問題であっても、当事者に深く共感する力が彼女には備わっているんです」とマットは言います。

彼はプロポーズの計画を立て始めました。日付はクリスティーの誕生日、場所は彼女がお気に入りのデートスポット、ディズニーワールドに決定。2016年のある秋の晩、二人はホテルの屋上でディナーを楽しみました。そして夜空に花火が上がり始めると、マットクリスティーの前に片膝をつき、結婚を申し込んだのです。

ネームボトルが“運命の相手”を教えてくれた!? 恋のキューピッドになった「コカ・コーラ」の物語

運命のボトルと、婚約指輪と一緒に

2018年2月17日に結婚式を挙げ、晴れて夫婦となった二人。恋のキューピッドとなった「コカ・コーラ」のボトルは、今も大切に保管しているそうです。

「レストランでデートに誘われたとき、このボトルを取っておいたら素敵だなと思って、持ち帰ったんです。『コカ・コーラ』ボトルがきっかけで結ばれるなんて、信じられない話に聞こえると思うけれど、これが正真正銘、私たちのストーリーです」とクリスティーは最後に語ってくれました。