文=メリッサ・フォス(Melissa Foss)


年間1億本以上、ネイルラッカーを販売するOPI(オーピーアイ)

 1981年、OPI共同創設者でエグゼクティブバイスプレジデントのスージー・ワイスフィッシュマンSuzi Weiss-Fischmann)がプロ向けのネイル事業を立ち上げた頃、すでに、彼女の頭の中は大きなアイデアでいっぱいでした(とはいえ、まさかここまでブランドが大きくなるとは彼女も想像していませんでした)。創業34年が経ち、あっという間に、OPIはプロのネイル業界のリーダー的存在となりました。
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OPI共同創設者のスージー・ワイスフィッシュマン

 現在OPIは、年間1億本のネイルラッカーを販売し、スージーは「ネイル界のファーストレディ」として認知される存在になりました。しかし、どんなに大きな存在になろうとも、OPIと彼女の旅(Journey)はまだまだ続いています。それを示すかのように、OPIは、コカ・コーラとコラボレーションすることを決定。ネイル愛好者の皆さんであれば、この思いがけないコラボレーションの結果がどのようなものになるか、気になるところでしょう。

 すべてのサクセスストーリーに始まりがあるように、OPIにも、始まりがあります。が、その始まりは、私たちの想像も及ばないようなものだったようです。ブランド名のOPIは、なんと「Odontorium Products Inc.」の略。華やかなハリウッドに本社を置くOPIは、元々、歯科材料の製造販売元/問屋でした。あの当時、ネイルのエクステンションとして使用されたのが歯科材料だったのです。


商品力を高めるネーミングの妙

 創業当時の楽しい話はさておき、OPIは今や、グローバルのネイルブランドとして注目されています。OPIのネイルラッカーのボトルは、ブランドのアイコンとして認知されており、流行の先端をいく色のバリエーションと品質の良さ、また語呂合わせを活かしたパンチの効いた楽しいユニークなネーミングでも有名です。
シャレの効いたネーミングの一例を挙げましょう。きらめくディープなワインレッドの「I’m Not Really A Waitress(私はウェイトレスではなく、本業は女優なのよ )」や、「Tickle My France-y(『Tickle my fancy』私を楽しませてちょうだい、との語呂合わせ/ヌード・モーブ色)」などがあり、どんな女性も必ずお気に入りの色が見つかりそうです。

 「私が好きな色は、ネイルカラーに関する常識を一変させた色です」とスージーは語ります。「たとえば茄子のようなダークパープルの『Lincoln Park After Dark(日没後のリンカーンパーク)』とか。これは、ピンクや赤のネイルカラーが氾濫していた時分に発売した新色でした。私たちがダークカラーを紹介後、このような色がお洒落だと認められ、1年中、ダークカラーも個性を表現するようになりました。今ではネイルカラーに“決まり”などなくなりました」


「色名の背景は?」

 スージーによると、OPIのユニークな色名は、会議室のドアに鍵をかけ、山のような食べ物を前に(しかしアルコールは一滴も飲まない)、6人がかりで長い時間かけて考えるそうです。このブレーンストーミングで、最終の色名が決定されるまでに、何百もの候補を検討します。当選作の決め方はいたってシンプル。「ピンと来たものを採用します」と彼女は言います。あと一歩のところで採用を逃す色名も多く、これらの色名は後の候補として使用することもあります。