今年も夏休みがやってきました。
「どこか遊びに行こうよぉ〜」
と、今、まさに子どもにせがまれている
パパとママも多いことでしょう。
そんなパパとママたちにオススメしたい「小さな親子旅」を
ライフスタイル誌『&Premium』の柴田隆寛さんに
ナビゲートいただきました。

文・写真=柴田隆寛(『&Premium』エグゼクティブディレクター)

目的のない旅のススメ

「ちち、旅行こうよ」。休日が近づくたびに、息子が路線図をめいっぱい広げて、名前も聞いたことのない駅を指差す。それはだいたい駅の漢字が気になるとか、あの路線に乗ってみたいという純粋な他愛もない理由で、さしたる目的がないことの方が多い。いわゆる世間で言うところの “乗り鉄”というやつだ。ただ、行き当たりばったり知らない電車に揺られ、好奇心の赴くまま途中下車して、街を散策するのは大人になってもやっぱり楽しい。きっと彼が誘ってくれなかったら、小田急線の「柿生駅」で降りて、『ドラえもん』に出てくるような学校の裏山を登ることも、「小田急・京王多摩センター駅」近くのスーパー銭湯の会員になることもなかったと思う。そんなわけで、今日もまたサプライズを楽しみに、ぶらり途中下車の旅。恥ずかしながら、少しだけ僕たち親子の小さな旅を紹介させてもらいます。

AM 8:22 代々木上原駅→荒川遊園地停留所


夏休みこそ、こんな「旅」はいかが?
コカ・コーラ社製品と出かける親子プチ旅行

7月12日(日)晴れ、気温30度。今日の旅のパートナーは、都電荒川線。都電にはお得な1日乗車券(大人400円、小児200円)があって、有効日に限り何回でも乗り降り自由。まさに僕らのような親子にとってうってつけなのだ。「代々木上原駅」から東京メトロ千代田線に揺られること約30分。「町屋駅」で都電荒川線に乗り替え、最初に降りた停留所は「荒川遊園地」。停留所から続く緑道を5分ほどのんびり歩くと、小さな観覧車が見えてくる。最初の立寄りスポットは、1922年(大正11年)創業、東京23区唯一の公営遊園地“あらかわ遊園”。かつては、温泉や演芸場、料亭など大人向けの娯楽施設だったらしいが、今は親子連れにとってのパラダイス。ほとんどのアトラクションが100〜200円で乗れるほか、どうぶつ広場や手ぶらで楽しめる釣り堀もある。1時間半ほど遊んで停留所へと戻る道すがら、路地裏に“ふく扇”というたこ焼き屋を見つけて早めのお昼。こういう何気ない発見がすごく楽しい。

PM12:15 荒川遊園地駅停留所→荒川車庫前停留所


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次に降りたのは、「荒川遊園地前」から一駅先の「荒川車庫前」。停留所の目と鼻の先にある“都電おもいで広場”を訪ねる。昭和の懐かしい停留場をイメージしたスペースに展示されているのは、都電全盛期を支えた5500系&旧7500系の往年の名車両。当時、アメリカの最新技術を導入し開発された通称「PCCカー」と呼ばれた5500系の車内には、都電の歴史を振り返る貴重な資料も展示されていて、息子も興味津々。電車好きならずとも、記念撮影に最適なスポットだと思う。