日本では、9月の第3月曜日は「敬老の日」。
1965年に制定された日本オリジナルの記念日です。
おじいちゃんやおばあちゃんと食事をしたり、贈り物をしたり。
離れて暮らしていても、必ず電話をするという人も多いでしょう。
そのような日は、海外にもあるのでしょうか?
各国の『コカ・コーラ ジャーニー』のエディターらにたずねたら、
それぞれの“敬老”事情と、素敵な思い出を伺うことができました。


文=高島知子


各国の『コカ・コーラ ジャーニー』 エディターらに聞きました。みなさんの国には「敬老の日」ってあるんですか?

Some rights reserved by madgerly


■オーストラリアでは「シニア・ウィーク」を開催

 今回は、オーストラリア、イギリス、ドイツ、イタリア、ロシアの計5ヵ国の『コカ・コーラ ジャーニー』エディターらが取材に協力してくれました。
まずはオーストラリアのベック・ルーカスさんのお話から紹介しましょう。
 「オーストラリアには、祝日ではないけれど、『シニア・ウィーク』というフェスティバルがありますよ」と、ベックさんは、真っ先に、そう教えてくれました。
 高齢者に対する感謝の気持ちと敬意を表す「シニア・ウィーク」は、州ごとに開催期間が異なり、展覧会や音楽会、ダンスなどを合わせると何百ものイベントが行われるそうです。「お年寄りがコミュニティーと交流したり、自分たちの経験やスキルを若者たちと共有したりする機会でもあります」とベックさんは言います。
 ベックさんは学生時代の研究を通して、優れた功績を残した国民を称えるアワードの若年部門「Young Australian of the Year 2013」を受賞しています。その授賞式では、おじいさんと一緒に写真を撮ったそうで、それを日本の『コカ・コーラ ジャーニー』編集部に送ってくれました。ベックさんは、おじいさんッ子なんですね。
 「私の家族は、毎年父の日と母の日に特別なバーベキューランチを開いて、家族の中のすべての父親と母親に感謝の気持ちを伝えています。また、祖父母は私の人生の大きな節目やお祝いの席、卒業式や誕生会にもいつも参加してくれます。とても幸運なことですね」
各国の『コカ・コーラ ジャーニー』 エディターらに聞きました。みなさんの国には「敬老の日」ってあるんですか?
おじいさんと一緒に。「Young Australian of the Year」授賞式でのベック・ルーカスさん


■イギリスでは、10月1日が「高齢者の日」

 次に、ヨーロッパ諸国を見てみましょう。イギリスでは、国連が定める「国際高齢者デー」に合わせて、毎年10月1日が「高齢者の日」とされています。
 「この日の目的は、これまでのお年寄りの社会や経済への貢献に感謝して、高齢であることに対するネガティブな態度や時代遅れの偏見を改めるように働きかけることです。みな、さまざまな方法でこの日をお祝いします」と教えてくれたのは、イギリスの『コカ・コーラ ジャーニーエディターのマシュー・ヘップバーンさん。
 昨年、マシューさんは、自身のおじいさん・おばあさんをディナーに招待したそうです。また、熱心なガーデナーである二人のために、花や草木をたくさんプレゼントしました。「ほかにも、私たちはよく一緒にカード遊びをしたり、古いアルバムを見たりして、すばらしい時間を過ごしています」。
各国の『コカ・コーラ ジャーニー』 エディターらに聞きました。みなさんの国には「敬老の日」ってあるんですか?


■祝日がなくても、クリスマスなど家族行事が多数のドイツ

 ドイツの『コカ・コーラ ジャーニー』 エディターのアルミン・シャーロット・ベルテルハイマーさんは、日本に「敬老の日」があることを伝えると「すばらしい日ですね!」と答えてくれました。というのも、ドイツには特別な祝日はないそうなのです。
 でも、クリスマスをはじめとして、家族が集まってお祝いする機会が1年のうちにたくさんあるそう。家族の誕生日や洗礼式なども、大事な行事。「日本と同じ形ではありませんが、お年寄りへ敬意を表す機会は多いですね。家族が集まるとき、お年寄りは必ず特別なゲストとして迎えられます」。
 彼らとの思い出を聞くと、「祖母のように慕っていた」という伯母さんの話をしてくれました。働いていたアルミンさんの母親に代わって、よく面倒をみてくれたのだそうです。
 「伯母のリーナは第二次世界大戦で、父親と兄弟、婚約者まで家族中の男手を失いました。晩年、今度は大人になった私が彼女を家族として支えて、最期を迎えるときまでそばにいました。彼女は私が人生の中で最も大切に思い、信頼する相手の一人。愛する伯母と過ごせた時間に感謝しています」