全国各地で日夜ハピネスをお届けする
コカ・コーラシステムの名物社員を訪ねる不定期連載。
今回は、会社員とラグビー選手
(7人制ラグビー=セブンズ日本代表として、
リオデジャネイロオリンピックアジア予選で大活躍)
の二足のわらじを履いて奮闘する男性社員に密着しました。

コカ・コーラシステム名物社員密着ルポ 第1回はこちら

文=香川 誠SPBS
写真=前 康輔



■「オリンピック出場」を引っさげての“凱旋出社”

2015年11月のある日。午前8時半のオフィスに万歳三唱が響き渡った。その声はビル中央部の大きな吹き抜けを伝って、別のフロアにいる社員にも届いていた。

福岡県福岡市にあるコカ・コーラウエスト本社ビル。同社やグループ会社のオフィスが入るビルの中、会社単位で行われる朝礼でこの日みんなの注目を一身に浴びていたのは、コカ・コーラウエスト販売機器サービスで働く桑水流裕策さんくわずる・ゆうさく、30歳)である。

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桑水流さんの朝は早い。8時前には出勤し、
メールを確認することから仕事は始まる

いち会社員である彼が、なぜ同僚たちから祝福を受けていたのか。それは彼がただの会社員ではなく、リオデジャネイロオリンピック出場を決めた男子7人制ラグビー(セブンズ)日本代表の選手の一人だったからである。リオデジャネイロ大会から正式種目に採用されるセブンズは2015年11月に香港でアジア予選決勝が行われ、日本は見事に優勝。昨夏からキャプテンとしてチームを引っ張っていた桑水流さんにとって、久しぶりの出勤が“凱旋出社”となったのだった。

「この職場の一員である自分は幸せ者だと、改めて実感しました。代表チームに入ると合宿などで出社日数が減ってしまう。自分がいない間に仕事をカバーしてくれた会社のみなさんに、やっと一つ恩返しができたな、という気持ちでした」

桑水流さんは7年間の会社員生活を思い起こしながら、喜びを静かに噛みしめた。喜びと言うより「安堵」と言ったほうがいいかもしれない。国内ラグビー最高峰「トップリーグ」のコカ・コーラ レッドスパークスに所属する桑水流さんは、ラグビーだけで生活しているのではない。午前中は会社員として他の社員たちと同様に業務をこなしている。ただ、合宿や遠征で不在期間が長期に及ぶこともあり、その間は同僚に自分の業務を任せることもある。社会人スポーツ選手の宿命とはいえ、迷惑をかけているという思いはずっとあった。