プラスチックごみ問題をどう解決するか。その議論は世界中でますます活発になっています。特に海へのプラスチックごみの流出は深刻で、2050年にはその量が魚の量を超えるという試算も出ています。この問題は2019年のG20でも主要なテーマとして議論されました。現在、私たち日本のコカ・コーラシステム(*1)がこの問題に対して本当にとるべき、効果的なアクションは何なのか? 様々な研究データに基づき進めている、私たちの取り組みをご紹介します。

*1 コカ・コーラシステム……日本のコカ・コーラシステムは、原液の供給と、製品の企画開発・マーケティングを担う日本コカ・コーラと、製品の製造・販売を担うボトラー社や関連会社などで構成される。日本コカ・コーラは、ザ コカ・コーラ カンパニー(本社:米国ジョージア州アトランタ)の日本法人。

文=『Coca-Cola Journey』編集部

 

1:PETボトルのほかにもこんなにあるプラスチック製品

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

石油を原料としてつくられ、用途に合わせてその形を変えるプラスチック。食べ物の容器やレジ袋、日用品から洋服まで、世界には、たくさんのプラスチック製品が流通しています。そして、日本で生産される全てのプラスチック製品のうち、PETボトルの割合は6パーセント(*2)です。

*2 一般社団法人プラスチック循環利用協会/ペットボトルリサイクル推進協議会(2017)

 

2:PETボトルは軽くて丈夫! しかも資源としてリサイクルできる

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

PETボトルは軽量で、持ち運びしやすく、飲みかけでもキャップでしめることができるため、衛生的に、いつでもどこでも水分補給ができます。また、リサイクルすれば資源として有効利用できる点からも、環境負荷が低い、極めて優れた容器です。もちろん、回収されたPETボトルを新しいPETボトルに再生利用する技術も進んでいます。今や、私たちの暮らしには欠かせない便利な容器なのです。

 

3:日本のPETボトル回収率はなんと98%以上!

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

日本国内におけるPETボトルの回収率は、分別して回収されているものと、可燃ごみの中から分別回収されているものを合わせると、98%以上(*3)と推計されています。河川や海などにごみとして流出されているのは、残りの2%未満のうちの一部と考えられています。現在、この2%がどこから流出しているのかを解明するためのリサーチが進んでいます。

*3 複数の自治体によるごみの実態調査を基に、日本コカ・コーラが推計

 

4:日本のリサイクル率は世界の中でもかなり高い水準を維持

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

ペットボトルリサイクル推進協議会 年次報告書 2018 図5より

回収されたPETボトルのうち、日本では84.8%がリサイクルされており、米国や欧州に比べて非常に高い水準を誇っています。

 

5:PETボトルを資源として循環利用する「ボトルtoボトル」

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

「ボトルがボトルになるまで」
イラスト : 藤井アキヒト

日本のコカ・コーラシステムでは、使用済みPETボトルをリサイクルし、また新たなPETボトルへと生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」を推進しています。

 

6:自社だけでなく他社製品の容器も回収

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

イラスト : 藤井アキヒト

回収においては、2030年までに、日本国内で販売した自社製品と「同等量」の容器を回収する目標を掲げています。回収するPETボトルは自社製品のものだけでなく、他社製品も含みます。

 

7:2030年までに「ボトルtoボトル」(リサイクルPET樹脂使用率)を90%に

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

ボトルtoボトルによるリサイクルPET樹脂の使用率(イメージ)

「ボトルtoボトル」で使用されるPETボトルの原料は「リサイクルPET樹脂」と呼ばれます。日本のコカ・コーラシステムでつくられている全PETボトルのうち、リサイクルPET樹脂の使用率は、2018年の段階で約17%。この割合を徐々に高め、2030年までに90%にすることを目指しています。

 

8: PETボトルの素材を、100%サスティナブル素材に

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

2030年までには、日本のコカ・コーラシステムのすべての製品のPETボトルの原料を、リサイクルPET樹脂または植物由来PET樹脂などに切り替え、PETボトルを100%サスティナブル素材にします。これはつまり、PETボトルに新たな石油資源は使わない、ということです。

 

9:容器をもっと軽くして、もっとエコに

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容器軽量化の変遷

日本のコカ・コーラシステムでは、リサイクルを進めると同時に、PETボトルをはじめさまざまな飲料容器の軽量化を進めてきました。軽量化によって、以前と同等量の容器をより少ない原料でつくることができ、その分、環境にかける負荷を少なくすることができます。これからも軽量化を推し進め、2030年までに、2004年(業界基準の年)よりも35%軽量にすることを目指します。

 

10:「容器の2030年ビジョン」を達成するために

プラスチックごみ問題にどう向き合うか? リサイクルを推進する日本のコカ・コーラシステムの取り組み

イラスト : 藤井アキヒト

これら「ボトルtoボトル」や容器の軽量化などのさまざまな取り組みは、日本のコカ・コーラシステムが掲げる「容器の2030年ビジョン」に基づいています。「容器の2030年ビジョン」とは、グローバル目標「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、「設計」「回収」「パートナー」の3本の柱から成る目標です。
これは、グローバル目標よりもさらに高い水準を目指す、日本のコカ・コーラシステム独自のものです。私たち日本のコカ・コーラシステムは、政府や自治体、他の企業、業界団体などとのパートナーシップを強化しながら、これからも環境問題に向き合い、取り組みを続けていきます。そして、限りある資源を効率よく使い、再生しながら利用する「循環型社会」を目指していきます。