東日本大震災の復興支援事業の一環として、コカ・コーラ社は昨年から、被災地域の高校生を対象にした「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」の提供を開始しました。震災発生から7年が経ち、現地で求められる支援の質が変わってきたことを受けて始まったこのプログラム。高校生たちは、実際、どのように受け止めているのでしょうか? プログラムを受けた岩手県立高田高等学校の生徒たちの、リアルな声をご紹介します。

*関連記事:
コカ・コーラ社の復興支援は次のステージへ。高校生たちの“発信する力”を育てる「英語研修プログラム」

文=『Coca-Cola Journey』編集部
写真=村上悦子

 

 2011年3月の東日本大震災発生以来、コカ・コーラ社は飲料の無償提供や、小・中学校への太陽光発電・蓄電設備の設置、スクールバスの寄贈といった被災地支援を行ってきました。しかし、時間が経つにつれて“ハード面”の復興が進む中、現地からは“ソフト面”での支援を求める声が次第に大きくなってきました。今の被災地域のために、自分たちには何ができるだろうか──そう考えたコカ・コーラ社が着目したのが、「子どもたちの教育」です。

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

プログラムを主導するのは、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団

 

 コカ・コーラ社はすでに、東北地方の中学生・高校生を対象としたホームステイ研修を実施し、250人を超える生徒たちを米国・英国に送り出してきた実績があります。また、2019年には岩手県釜石市でラグビーのワールドカップ、その翌年には東京2020オリンピックの開催を控え、東方地方にも外国人観光客が増えることが予想されます。これらを踏まえ、コカ・コーラ社はグローバル企業としてのリソースを活かし、国際社会で活躍し、地域社会で貢献する人材を育成するための「英語コミュニケーションスキル研修プログラム」の提供を始めることにしたのです。

 同プログラムは2017年から3ヵ年計画でスタート。初年度は岩手県、宮城県、福島県の合計6校の高校生293名が、プログラムに参加しました。2018年は、実施校は12高校となり、参加人数をさらに増やしていく予定です。

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

今回プログラムに参加したのは岩手県立高田高等学校の1・2年生。
最初は緊張していた様子の生徒たちも、研修が進むにつれ積極的に講師とコミュニケーションをとるように

 

 このプログラムの最終目標は、「自分が住む地域の魅力を英語で伝えられるようになる」というもの。その目標に向け、生徒たちは全部で三つの研修を受講します。まずは、外国人留学生が英語によるプレゼンテーションやディスカッションの基本を指導する、二日間の現地研修。その後、生徒たちは6回の通信指導による自己学習に取り組み、継続して英語力の研鑽に励みます。そして最後は、実際のガイド体験やプレゼンテーションを行い、実践力を試すのです。

 先日、2018年度の第1校目となる岩手県立高田高等学校で、一つ目の現地研修が行われました。参加したのは1年生10名、2年生29名、計39名の生徒。外国人講師1名と外国人留学生5名の、合計6名で指導します。生徒たちは6グループに分かれ、「世界に発信したい、岩手県や陸前高田市の魅力」を留学生に紹介。伝えたいことをより的確に表現するための英語やプレゼンテーション方法を、留学生がフィードバックする、というグループワーク形式で研修は進みました。留学生は英語しか話さないので、生徒たちは二日間みっちり英語漬け。単語や文法の正しさよりも “伝える”ことを重視した研修で、普段の学校の授業とは違う頭を使い続けるため、なかなかハードだったと思います。しかし、最後に全員の前でプレゼンテーションする生徒たちのいきいきとした表情が、研修の充実度を物語っていました。

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

プレゼンテーションは文法や単語力よりも「伝えたい」という思いが大切。
声の大きさや表情、ジェスチャーも伝えるための一つの手段だということを、
同じく努力で英語を身につけた留学生から学ぶ

 

 以下にご紹介するのは、生徒たちによる自筆の感想です。実は指導にあたった留学生は全員、英語を母語としない国の出身。自分の将来の道を切り拓くために、努力して英語を習得し、日本の大学や大学院に学びに来ている人たちなのです。生徒たちは、キラキラとした目で自らの夢を語る留学生の姿にも大いに刺激を受けた模様。「将来を考えるきっかけになった」「自分の夢に向けてがんばろうと思った」など、この研修が、人生を考える大事な機会となった人も多かったようです。

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇

 

 無事に二日間の研修は終了しましたが、これはあくまでもプログラムの序章にすぎません。この後に生徒たちを待ち受けるのは、半年間の通信指導です。英語を身につけるには、何よりも「継続」が大事。最終研修では、課題をやり遂げひとまわり成長した生徒たちの笑顔を見ることができるのでしょうか。

コカ・コーラ社の復興支援が後押しする、子どもたちの夢。「英語研修プログラム」レポート@岩手県立高田高等学校篇