文=『Coca-Cola Journey』グローバル版編集部

 

■「廃棄物ゼロ社会」への取り組み

2018年6月5日の「世界環境デー」に、国連がハッシュタグ「#BeatPlasticPollution」「#やめようプラスチック汚染」を用いて、プラスチック廃棄物の削減を世界中の人々に呼びかけました。毎年、800万トンにのぼるプラスチックが世界の海洋に流入し、海洋環境や人々の生活を脅かし、生態系を破壊しているのです。

この問題の解決につながる取り組みとして、ザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)は2018年1月、「2030年までに、世界で販売する製品の販売量に相当する缶・PET容器をすべて回収・リサイクルする」という大胆な目標を発表しました。この目標は同社が掲げる「廃棄物ゼロ社会(World Without Waste)」実現に向けた容器に関するビジョンの根幹をなすもので、達成に向けた長期的な投資が計画されています。その前段階として、2025年までにパッケージ資材を100%リサイクル可能にする取り組みも進行中です。

動画:「廃棄物ゼロ社会(World Without Waste)」

(*英語のみ)

廃棄物ゼロに向けて、コカ・コーラシステム(*1)はボトルや缶の設計、製造、回収・リサイクルなどのプロセスを世界中で見直し、アクションを起こそうとしています。たとえばスペインでは、農業漁業食料環境省(MAPAMA)や民間団体と連携して、海岸と海洋の廃棄物回収プロジェクト「Mares Ciculares」が始動しました。

このプロジェクトは、スペイン国内の80のビーチとすべての海洋保護区を清掃活動の対象とし、2018年末までに250トンの廃棄物(うち25トンがPET)を回収する見込みです。また、廃棄物の回収だけでは海洋廃棄物の問題のすべては解決されないという認識のもと、リサイクルと循環型経済(*2)の促進に向けたトレーニングや啓発活動にも力を入れています。

*1 コカ・コーラシステム:原液の供給と、製品の企画開発・マーケティングを担うザ コカ・コーラ カンパニーと、製品の製造、販売などを担うボトラー社や関連会社などで構成される。
*2 循環型経済:「資源を使って製品をつくり、それを消費し、廃棄する」という近代以降主流となった直線的な経済モデルに代わる、「役割を終えた製品や資源を回収し、再生させ、再利用する」という循環に基づく経済モデル。

 

■南アフリカではPETリサイクル率が大幅改善

コカ・コーラ社で環境政策担当シニアディレクターを務めるベン・ジョーダンは、次のように述べます。「コカ・コーラシステムは、廃棄物ゼロ社会の実現に本気で取り組んでいます。世界各地で活動が加速し、目標やプログラムが具体化し、成果の兆しが見えてきています。刻一刻と深刻化する世界的な大問題に立ち向かうには、コカ・コーラシステムのスタッフはもちろん、外部のパートナーを含めた、私たち全員の参加が不可欠なのです」。

きれいな海を取り戻そう。廃棄物ゼロ社会のために、コカ・コーラ社ができること

活動が大きく進展している地域の一つが、サハラ以南のアフリカです。コカ・コーラ社は10年以上前、南アフリカ共和国でPETリサイクリング・カンパニー(PETCO)に出資し、立ち上げ支援に携わりました。 PETCOはPET材料のリサイクル促進と管理を目的とする業界団体で、リサイクル業者と提携し、使用済みPET材料を用いた新製品の開発も進めています。 PETCOの取り組みが功を奏して、南アフリカ共和国のPETリサイクル率は2000年には1桁台だったのが、2017年には65%と、米国を20%以上上回る欧州並みの水準にまで改善しました。

南アフリカ共和国でのPETCOの成功を受けて、コカ・コーラ社はケニアでも製造業者協会(KAM)を通じて同モデルの立ち上げを支援しています。ケニアではリサイクル業界がある程度機能していましたが、PETCOケニアはPET業界の自主規制と持続可能なアプローチを確立するための初の協力体制となります。

 

■米国では100万個の回収ボックスを寄贈

きれいな海を取り戻そう。廃棄物ゼロ社会のために、コカ・コーラ社ができること

米国では、ザ コカ・コーラ カンパニーとコカ・コーラ財団が複数の外部団体と協力して、州や都市に回収ボックスを寄贈しています。この回収ボックスは2007年以来、毎年開催されている「Keep America Beautiful」プログラムの一環として、米国全土の公共スペースに設置されてきたもので、その数は2018年5月に100万個に達しました。さらに、コカ・コーラ社は500以上のコミュニティーで、住民にリサイクル教育やリサイクル促進のための資金支援を行っています。こうした取り組みの結果、3万3,000トン以上のリサイクル可能な資源が埋立地行きを免れたと推計されています。

コカ・コーラ社ではさまざまな活動を通じて、「より良い世界をつくりたい」という情熱と活動を世界中に広め、そのための行動を促そうとしていますが、それは一つの会社の力だけでは成し遂げられません。真の「廃棄物ゼロ社会」の実現のためには、個人の力から大規模なパートナーシップの力まで、あらゆる力を合わせた取り組みが不可欠なのです。

日本における廃棄物ゼロ社会を目指す取り組みについては、こちらをご参照ください。