父から受け継いだライフスタイル

コカ・コーラ社を含む職場の多くが服装規定を緩め、社員にカジュアル服を認める時代ですが、ボッグズはちょっと保守的なスタイルの方が好みです。「わりとかっちりした感じの服を着るのが好きです。40~50年前の職場になじんでいた格好といえるかもしれません」。
人生の大半をジョージア州で暮らしてきたボッグズは、自分のスタイルを「南部寄りのアメリカン」と表現します。「古いスタイルにこだわるわけではありませんが、20世紀半ばのアメリカで見られたようなスタイルや、服の仕立てが発想のもとになっています。特定の時代のスタイルを真似たコスチュームっぽい印象は狙ってませんよ」。
46歳のボッグズ(*記事が書かれたのは2014年9月)にとって服装は、常に重要な意味を持ってきました。「僕にとって服は、自分自身をどう思うかの延長線上にある」からだそうです。
ボッグズは出社前の準備で着替えるとき、通信機器メーカーに勤めていた自分の父親のことをよく思い出します。「子どものころ、父は毎朝僕の部屋にやってきて、『良い1日を送りなさい』と声をかけてくれました。そのとき父は大体スーツ姿で、いつもネクタイを締めてコートを羽織っていました。1日の仕事を引き受ける準備ができている、という感じでした」。

コカ・コーラ社の広報マンが身につけている
「コーク印ネクタイ」の秘密
Ties to the Brand


袖口に光る、極上のコークグッズ

ボッグズが集めているコカ・コーラ関連アイテムは、ネクタイに限りません。カフスボタンも彼のコーディネートの一部です。フレンチカフスのファンを自称するボッグズには幸運なことに、このアクセサリーは価格が手ごろで、見つけることも難しくありません。
「カフスボタンの需要は完全に落ち込んでいます。身につける人が少なすぎて、世界的に供給過剰なんです」とボッグズ
他人には無用の長物であるカフスボタンも、ボッグズにとっては掘り出し物となることがあります。彼はハート形の飾りピンを使って、コカ・コーラ アンバサダーのカフスボタン(下の写真)も自作してしまいました。そして他にも掘り出し物がないかとネット上で探していたとき、海辺で波に揉まれたコカ・コーラのボトルのかけらからつくられた逸品と出会ったのです。

コカ・コーラ社の広報マンが身につけている
「コーク印ネクタイ」の秘密
Ties to the Brand


「ボトルのかけらは時間をかけて砂に磨かれ、表面がいい感じに滑らかになっていました」と彼は説明します。
ボッグズは企業訪問に来た学生に、このカフスボタンを褒められたことがあります。「そのカフスボタンは、宝石のようなものからできているんですか?」と学生は質問しました。
「まぁね」、ボッグズは笑みを浮かべて答えました。
コカ・コーラのボトルからできてるんだ」