国内に380万台以上設置され、
ときには24時間営業の“小さな小売店”として、
ときには災害時などに活用される社会インフラとしての
役割を果たしてくれている自動販売機。
そんな私たちの生活に密着した自動販売機には、
あっと驚く「歴史や事実」があります。
そこで『Coca-Cola Journey』は、自動販売機の知られざる「事実」を厳選。
うんちく満載の企画をつくってみました。
今回は、後編(15個)のトリビアをお届けします。

文=塩沢 槙

[トリビア16]

自動販売機だけが置かれた無人スーパーが営業していた。

[解説]

…1975年、東京都国分寺市に自動販売機だけが置かれた世界で初めての無人スーパーができました。およそ330平方メートルの店舗内に67台の大型自動販売機が置かれ、約2,500品目の商品が扱われていました。4億4,000万円かけてつくられたスーパーでしたが、営業不振により、たったの1年間で閉店しました。
※出典/『自動販売機の文化史』集英社新書 鷲巣力・著 P136~
あっと驚く「自動販売機」のトリビア30
The Trivia of Vending Machine 30
無人スーパーの様子(冊子抜粋)

[トリビア17]

日本が自動販売機売り上げ世界一になったきっかけは「プラザ合意」である。

[解説]

…1984年のアメリカ合衆国における自動販売機の総売上額はおよそ165億ドル(当時の為替レートは1ドル=225円)。日本円に換算すると3兆7,000億円でした。一方、日本国内での自動販売機総売上額は3兆3,600億円で、アメリカに次いで世界第2位という状況でした。それが翌85年、「プラザ合意」* によって1ドル=150円の円高になると、その恩恵を受けた日本は自動販売機総売上額が3兆5,785億円になり、アメリカの総売上額を追い抜いて世界1位になったのでした。
*プラザ合意…1985年9月、G5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)により発表された為替レート安定化に関する合意。
※出典/『自動販売機の文化史』集英社新書 鷲巣力・著 P144~

[トリビア18]

500円硬貨のサイズ決定に自動販売機が影響を与えた。

[解説]

…1982年に500円紙幣の代わりに登場した500円硬貨は、現在のサイズよりももっと大きなものにするべきだという意見が国会審議の場で出ていたそうです。しかしサイズを大きくすると、既存の自動販売機の硬貨投入口を全てつくり変えないとならなくなることから、自動販売機工業会の要望を受けるかたちで、直径26・5ミリになりました。その後、韓国の500ウォン硬貨を数箇所削って重さを調整した偽造硬貨が自動販売機で使用されるという事件が相次いだことを受け、2000年に、現在の新500円硬貨に変わりました。直径と厚さは同じで重さを7グラムに変更、側面に斜めのギザギザが彫られ、透かし像が入りました。
※出典/『自動販売機の文化史』集英社新書 鷲巣力・著 P200~