■「教育」と「情報」がキーになる

──この目標は果たして達成可能なのでしょうか?

ジョーダン はい、私たちはそのように考えています。 しかし関連する問題やソリューションは複雑に絡み合い、世界中に散らばっていますから、目標達成に多くのパートナーの協力が不可欠であることは言うまでもありません。 ボトラー社、NGO、現地コミュニティー、消費者と協力して、各国の状況に応じた最も良い道を見つけ、2030年までの目標達成を目指します。

「廃棄物ゼロ社会」は実現可能なのか? コカ・コーラ社が掲げる「容器ビジョン2.0」

「プラスチックボトルはゴミではない」と書かれたジャケットを着用するプロジェクトメンバー

──世界的に、リサイクルが進まない最大の要因は何でしょうか?

ジョーダン 一部の国では当社の空き容器の回収・リサイクル率はかなり高いのですが、まだまだやらなければならないことがたくさんある国もあります。私たちは200を超える国や地域に展開しており、それぞれにおいて政府の方針、規制の枠組み、廃棄物の回収・リサイクルの状況は異なります。空き容器の回収・リサイクルを可能にするためのインフラが整っていない地域もあります。また、インフラがあっても、回収した素材を活用する市場が存在しないために、リサイクルが進まないケースもあるのです。

世界的にリサイクル率を高めるには、教育と情報提供が欠かせません。リサイクルしたいけれどもやり方が分からない人に対して、私たちが答えを教えることもできるでしょう。一方、リサイクルの重要性をまったく認識していない人に対しては、自身のコミュニティーと世界全体にとってそれがいかに大切であるか、理解してもらうための取り組みを進めます。

「廃棄物ゼロ社会」は実現可能なのか? コカ・コーラ社が掲げる「容器ビジョン2.0」

飲料水「smartwater」のPETボトル

 

■まずは、自分ができることから始めよう

──私たちが「廃棄物のない世界」の実現に寄与するためには、どんなことができるでしょうか?

ジョーダン 昔から言われていることですが、使う量を減らすこと、可能なものは再利用すること、再利用できない場合にはリサイクルに回すことが、すべての基本ですね。よりサスティナブルな素材選びを意識するのも大切です。そして、絶対にしてはならないのがポイ捨てです。ポイ捨てされた廃棄物は資源として活用できないだけでなく、環境破壊の直接的な原因になりますから。

何からやれば良いか分からないという方は、自分なりに課題の優先順位を決めると、取りかかりやすいと思います。まずは廃棄物の量を減らすか、カーボンフットプリント(二酸化炭素の排出量)を減らすか、といった視点で、できそうなことを考えてみましょう。
喉の渇きを我慢する必要はまったくありません。十分な水分補給をしながら、一緒に大切な地球を守っていきましょう。

 

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