廃棄物を資源へ─クリーンエネルギー供給への貢献

工場における廃棄物削減・再資源化の取り組みは、企業内での取り組みを越えてさらなる段階へ。自社工場内で廃棄物をエネルギー源に再利用するだけでなく、新たに一部をバイオマス燃料として発電所に販売し、社会へクリーンエネルギーを供給する取り組みを行っています。

“コーヒーかす”が“バイオマス燃料の資源”に

川崎バイオマス発電(株)との協働

コカ・コーラシステムでは、製造工程における廃棄物の再資源化の取り組みとして、廃棄物の約7割以上を占めるコーヒーかすや茶かすを自社工場のエネルギー源として再利用してきました。その一例として、コカ・コーラセントラルジャパンプロダクツ(株)東海工場では、メタン発酵処理設備を導入し、バイオガスエネルギーとして再利用しています。
そして、工場廃棄物の活用をコカ・コーラシステムの外に広げる新しい取り組みとして、2012 年より、コカ・コーライーストジャパンプロダクツ(株)の海老名工場では、コーヒーかすを川崎バイオマス発電(株)と協働して燃料として再資源化する取り組みを開始しました。これは、川崎バイオマス発電(株)が目指す化石燃料を使用しない、カーボンニュートラルな電力供給という取り組みにコカ・コーラシステムが賛同し、実現したものです。
コーヒーかすの発熱量は、湿分を除去した状態では石油・石炭に並ぶほど高く、燃料として非常に優れた可能性を持っています。海老名工場から出るコーヒーかすは、これまでにも近隣の農家で肥料や家畜の飼料に利用されてきたものの、需要の時期が限定されるなど安定的な需給を維持することが難しい状況がありました。一方、川崎バイオマス発電(株)では通年で燃料となるコーヒーかすの需要があり、継続的にコーヒーかすを排出する海老名工場との安定的な需給関係が成立します。その結果、海老名工場の “コーヒーかす” は、肥料や飼料としての再利用に加え、国内最大のバイオマス専燃発電所で “資源” として有効活用する道が開かれたのです。

クリーンエネルギー供給への貢献は社会インフラをプラスにまわす

温暖化防止、またエネルギーの安定供給やクリーンなエネルギーの創出は、社会における最重要課題の一つとなっています。バイオマス燃料としてコーヒーかすを再資源化する本プロジェクトは、廃棄物を減らしてCO2排出を抑制するという従来のねらいに加えて、安定的なクリーンエネルギー創出に貢献する点でも大きな意義があります。持続可能な社会づくりに貢献するために、自社の環境負荷低減活動に留まらず、ステークホルダーとの協働により社会インフラの構築にも貢献するという、一歩前に踏み出した取り組みとしても期待されています。

クリーンエネルギー供給への貢献は社会インフラをプラスにまわす


「コカ・コーラ サスティナビリティーレポート2012」より