新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、私たちの生活に大きな変化をもたらしてから1年以上が経過しました。誰も経験のしたことのない困難な1年において、私たちが決定したのは、戦略的変革をさらに加速させることでした。確かに感染症の拡大は変化の触媒として作用しましたが、私たちが変革の種まきを始めたのは、それよりもはるかに前のことでした。例えば日本のコカ・コーラシステムが、グローバル目標よりもさらに高い独自の環境目標「容器の2030年ビジョン」を策定したのは2019年のことです。私たちは常に既存の事業にチャレンジし続けてきましたが、ここ1年の社会や市場の変化は、その道が間違っていなかったことを確信させてくれました。世界で135年、日本で65年にわたり事業を継続してきたコカ・コーラシステムは、過去にも困難に直面するたび、ステークホルダーの声に耳を傾け、自らビジネスの変革を促進し、いっそう強くなって立ち上がってきた歴史があります。

私たちがこの1年間進めてきたサスティナビリティーの取り組みの進捗についてお話させていただきます。

多様性の尊重(Inclusion)は、コカ・コーラのDNAに組み込まれていると言っても過言ではありません。ザ コカ・コーラカンパニーは、1934年、米国の主要な会社で初めて女性を取締役として登用した会社として知られます。私たちが多様性を重視するのは、ひとえに、私たちが向き合う市場やお客様が多様性に満ちているからです。この1年、私たちはより組織の多様性を高めることに注力してきました。日本コカ・コーラの直近の女性管理職比率は32.7%となっています。コカ・コーラはグローバルで2030年までに女性管理職比率50%達成を公約していますが、私は日本においては、この目標を2025年までに達成できると確信しています。また2021年5月には、日本のコカ・コーラシステム全社による同性婚の法制化への賛同と、それに伴う就業規則の改訂を発表しています。

地域社会(Communities)との関係強化において、2020年は重要な1年でした。例年継続してきた各地での活動やイベントを中止せざるをえなかった一方で、「Refresh Japan」プログラムを通じて新型コロナウイルス感染症への対応にあたられている医療従事者のみなさまを応援するため約130万本の製品を医療機関などに寄贈しました。また手指消毒用アルコールの供給不足の折には、異例ではありましたが日本コカ・コーラ守山工場においてエタノール製剤を製造し、医療機関などに無償配布させていただきました。こうしたご支援を通じて、地域社会のみなさまと新たな信頼関係を築くことができたことを誇りに思っています。

資源(Resources)においては、持続可能な容器(Sustainable Packaging)への取り組みをさらに加速しています。私たちは2020年3月には「い・ろ・は・す」にいち早く100%リサイクルPETボトルを導入し、また同4月には「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を導入するなど、常にこの分野で業界をリードしてきました。2021年5月には新たに「コカ・コーラ」「ジョージア」といった旗艦製品の容器を100%リサイクルPETボトルへと切り替えるとともに、一部のサイズの容器において軽量化を実現しています。またラベルレス製品のラインナップをさらに拡充することで、使用するプラスチック量の削減もさらに進めることができる見込みです。またあわせて、すべてのリサイクル可能な容器に共通の「リサイクルしてね」ロゴを導入し、資源循環利用の啓発を強化します。こうした取り組みを通じ、2022年にはリサイクル樹脂使用率を50%にまで高め、2030年には容器への新たな石油由来の原料の使用ゼロを達成する計画です。
コカ・コーラの事業目的は、「Refresh the World. Make a Difference(. 世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。)」。私たちは日本のみなさまにさわやかなひとときを提供するため、取り組みを強化してまいります。
※ 日本コカ・コーラ株式会社単体、2020年12月時点